アネリの許可を得たパーシバルは端から見ても嬉しそうに目を細め、失礼します、と髪のリボンを解いた。
三つ編みが解かれ、アネリの綺麗な赤毛が背中にフワッと広がる。
微かなシャンプーの香りに目眩を覚えながらも、パーシバルは少し離れた場所にあるブラシを取りに行こうとして、
「ブラシならこちらにありますわ。
わたくしもお手伝いしましょう。」
バネッサのほうが若干速く、エプロンのポケットから真っ赤なブラシを取り出して見せた。
そして、ギョッと目を見張るパーシバルの目の前で、
「失礼いたします。」
バネッサはアネリの髪を、ブラシで梳かし始めた。
「…っ!!!」
自分だけの特権を奪われたことに驚愕するパーシバルと、
「……………。」
急展開についていけず、されるがままのアネリ。



