マイティガード



その意味を重々分かっているオドワイヤーは、嘘発見機のように紙上に波線を描いていく針を見つめながら難しい顔をする。


「ふぅむう…不思議だのぉ。
お前さんの体調不良の原因がハッキリせん。」


それは本当に珍しいことらしい。
オドワイヤーが軽口も叩かず、なぜだなぜだと頭を抱えているのだから。


パーシバルにしてみればたまったものではない。
医師に分からないことは彼自身もお手上げだ。


「そんな、冗談じゃありません先生、お願いします。

私は早くお嬢様の元へ行って差し上げなければ。
お嬢様は寂しがっていらっしゃるのですから…。」


早く、早くと急かすパーシバル。

今朝検査を始めてからずっとそれを言われていたため、オドワイヤーは苛立ちを込めてこう言い返す。



「寂しいのはお嬢様じゃなく、お前さんのほうだろう?」