マイティガード



「…落ち着いてなどいられるものですか!
お嬢様がお一人でどれだけ寂しい想いをされているか…。

お嬢様はお優しい方です。きっと寂しさを押し隠して私を送り出して下さったのです。

あぁ、お許し下さいお嬢様…!
体調などすぐに回復し、一刻も早くお迎えに上がりますからね…!!」


「あぁほらまた針が狂った。」


検診は難航していた。


そもそも、パーシバルが行っているのは何のための検診なのだろう。

熱を測ったり心音を調べたり、または筋肉の様子から眼球運動まで、ありとあらゆる体の調子を調べられている。
病気持ちの人間でもここまでの精密検査はされないだろう。



それでも普段から健康なパーシバルは定期的にこの不可解な検査を受けている。

それも病院ではなくオドワイヤーの医務室でだ。