+ + + 医務室にいるのはパーシバルとオドワイヤーの二人だけ。 診察する側と診察される側だ。 頭や胸や腕など、至るところに電極を付けられたパーシバルはサイボーグか何かのようだ。 「…………。」 落ち着きなく何度も何度も時計に目をやる。アネリはどうしているかと不安で不安でたまらないのだ。 そんな彼を見かねて、 「…お前さんなぁ、少しは落ち着いちゃくれんか? 鼓動が変動しすぎてちゃんとしたデータが取れん。」 オドワイヤーはとうとう噤んでいた口を開いた。