「…で、ではすぐにお湯をお持ちしますね…。」 蚊帳の外状態だったメイドは、コント染みた二人のやり取りに若干引きつつ、早足でその場から逃げるように去って行った。 アネリは、よく分からないが何か失望された感じを味わいながらも、 「…先に行ってましょうか。」 なるべく気にしないよう努めて、浴室へ向かうことにした。 ……………。 ………。 時刻は、午後7時40分。