結局停電が事故ではなく故意に引き起こされたということが分かった。 そうとなれば、もうこんな陰鬱な場所にいる意味はない。 「パーシバル、戻りましょ。 早くシャワー浴びて休みたいわ。」 アネリはどこかうんざりしたように声を上げる。 気が滅入ってきたらしい。 「はい、畏まりました。」 パーシバルはすぐに返事をし、アネリを連れ早々に地下室から退散した。 時刻は、午後7時半。