しかしこれでいくつかのことが分かった。 レバーは剥き出しで、その気になればすぐに電力をストップできること。 地下室に入るためには限られた鍵を使うしかないということ。 そして地下室前には警官が配備されていなかった。つまり誰がここに入っても不思議ではないということ。 昨晩の停電が犯人の仕業なのは間違いなさそうだ。 ただ本人も復旧の速さを甘く見ていたに違いない。 「闇討ちでも考えてたのかしらね。 結局ボウガンは仕掛け済みだから意味なかったと思うけど。」 もっともだ。