マイティガード



「お屋敷でも同じ発電装置が使われているのですよ。
ただし、こちらはお屋敷のものよりずっと小さくて繊細なのですが。」


「これより大きいの?
…ふうん、屋敷の地下に国家でも築けそうね。」


それほどの衝撃だった。



軽口を叩きはするが、別荘の明るい内装に比べてここはだいぶ暗い。アネリは内心で、早くここから出たいと思っていた。

それを察したパーシバルが、繋いだ手を少しだけ強く握る…。


アネリの不安が少しだけ和らいだ。


「装置を止めるスイッチ…みたいなのはあるのかしら。
見たところ発電装置だけね。」


電力機器、と聞いて、壁にずらりと設置されたボタンやスイッチを想像していたのだが、壁は真っさらで電灯のスイッチすら見当たらない。