自己解決したパーシバルは、もうさっきのぼんやりした顔はしなかった。 きりっとした頼もしげな笑顔でアネリの質問に答える。 「ではお嬢様、先に地下の電力機器を見に参りましょうか。 危険なので、本来ならば業者の方しか許可されていないのですが、お嬢様は特別です。」 さりげなくアネリの手を握り返すところも、いつも通りだ。 「…………。」 アネリは黙って、笑顔を取り戻したパーシバルを見つめた。 二、三、頭の中であることを考えてから、 「ええ、お願い。」 パーシバルの申し出を受け入れた。