が、返事がない。 「?」 不思議に思い振り返ってみると、パーシバルはぼんやりと何もない空間を見つめていた。 視線に合わせてパタパタと手を振ってみても反応がない。 「パーシバル? どうしたの?大丈夫?」 いつものパーシバルらしくない。 いよいよ不安になってきて、アネリは彼の手を強く握った。 これでも反応が無かったら……。 嫌な予感が頭を過ぎったが、パーシバルは「あっ…」と小さく声をもらし、やっとアネリと目を合わせた。