「まあ…。こんな一瞬だったのね。」
しかしそれほど怖がってはいないようだ。
むしろこんなに的確な即死を初めて見たことによる…感動に似たものを覚えていた。
パーシバルが目を覆うまでもないようだ。
映像の料理番が倒れた拍子に、彼の伸ばした手が、台に積まれていた陶器の皿の数枚に引っ掛かる。
皿は床に落ち、粉々に割れた。
これが昨晩のガシャンという音の正体のようだ、
「そんでこの直後に厨房に入ってきたメイドが発見し、悲鳴を上げる。」
画面の端に見切れているメイドが、死体を見て大袈裟なほど取り乱しているのが見て取れる。
メイドの悲鳴を皮切りに続々と他の使用人達が集まっていき、あっという間に昨日の野次馬の群れが完成した。



