「…マドック刑事、何があったの、」 その直後、マドック刑事のすぐ後ろから顔を出したアネリは、彼が思わず二の句を失った現場を目にして、 「…い、いけませんアネリさん!!」 「……お嬢様。」 マドック刑事とパーシバル、二人から同時に視界を遮られた。 だがもう遅い。 アネリは見てしまった。 厨房に転がる、鋭利な鉄の矢に頭を貫かれた男性の死体を。