+ + + 厨房へ駆け付けた時には、もうそこは警官と館の使用人達でごった返しとなっていた。 何が起こったのかと状況を知りたがる使用人達と、彼らを厨房に入れまいとする警官達。 どうやらパーシバルの言った通り、本当に厨房でトラブルが起こったらしい。 「…お、おい、何事だ。道を空けろっ。」 「マドック刑事っ、こちらです!」 警官の間を掻き分けて厨房を目指すマドック刑事。 そのすぐ後ろを、パーシバルに護られながらアネリも続いた。