何かが割れる音以外は不気味なくらいに、しんと静まり返る館内。 その間、当然皆は不安感に包まれていたが、 「あ…。」 やがて予備電源に切り替わったためにぽつりぽつりと点く灯りによって、徐々に不安も引いていく。 と言っても、奇妙な音の蟠(わだかま)りはまだ心に残ったままだが。