異常事態の中、反射的に動いたのはパーシバルだ。 「お嬢様、失礼致します。」 「きゃっ。」 アネリの上に覆いかぶさり、外部からの攻撃に備える。 暗闇で様子が伺えないが、体の大きなパーシバルによって、小さなアネリは完全に隠されることに。 その直後に、 「パーシバルさん!アネリさんの身を護って下さい!」 一拍遅れて状況を飲み込んだマドック刑事が叫んだ。 パーシバルは冷静に答える。 「こちらは問題ありません。 マドック刑事もご自身の安全を………、」