マドック刑事は「はい」と短い返事をし、更に次の質問へ続ける。 「…パーシバルさん、貴方はなぜそこまでアネリさんを庇護するんですか?異常なほど…。 従者だから…護衛だからという理由を差し引いても、私には理解できません。 ウォーロック氏の命令だからですか? なぜこんな…………、」 半分無意識に口を動かしていたマドック刑事はハッとして、慌てて口を押さえる。 “なぜこんな子供の言いなりになれるのですか?” それを言葉にした途端、激昂し襲い掛かるパーシバルの姿が容易に想像できたのだ。