「…んで?
俺達は何の話をしてたんだっけ?」

俺は今完っ全に怒っている。

自分でも分かるくらいに怒りのオーラを発してると思う。

そんな俺にかまわず、蓮がまた俺の堪にさわる事を言う。

「あれ? もう忘れたの??
ド忘れは年齢的にまだ早いぞ?」

蓮が笑いながら言う。

コイツ…

「もう一回殴ってやろうか?」

俺が蓮を睨みつけながら言う…と、

「直人落ち着けって。蓮もふざけすぎ!!
ったく…本当に怒るよ?

…俺が。」

「「すいませんでした」」

いっせいに謝る俺と蓮。

コイツ…健斗、は

めったに怒らないが…

絶対に怒らせてはならない奴だ。

前に一度だけ本気で怒った健斗を見た。

それはもう…“怖い”を通り越していたな。

あれは“恐ろしい”にあたいする。

「ハァ…
分かればよろしい。」

ギリギリ(?)で命の危機を逃れた俺と蓮は、ほっと胸を撫でおろす。