放課後の屋上。

ここで、いつものように俺達3人がくつろいでいる。



「あーーっ…何でこんな暇なんだよ!!」

俺の名前は神崎直人(カンザキナオト)

“暇”が口癖の高校2年生だ。

俺はさっきからずっと暇暇連呼している。

どんだけ暇なんだよ…俺…

我ながら呆れる。


「そんな暇暇言っても忙しくはなんねぇよ。
それに、暇なのはいつもの事だろ。」

コイツは同級生の橘優輝(タチバナユウキ)

いつも一言多い。

優輝とは小学校の頃から仲が良い。

まあいわゆる親友って奴…だ、と思う。

ぜってー口に出して言わねぇけど。


「おい、優輝。」

「ん?」

「お前、一言多い。」

「だから、いつもの事だろって。」


…割とムカつく奴だな。


「まあまあ、直人もそんな怒んなって。」

コイツは佐々木健斗(ササキケント)

健斗も小学校の頃からの親友だ。

そして、俺と優輝の仲裁役でもある。

…と言うより、色んな人の仲裁役だ。

喧嘩があると、止めに入る。

そんな物好きは、健斗以外に見た事が無い。


「…別に怒ってねぇし。」

「怒ってんじゃん!!
眉間にしわよってるっつーの!!!」

「うるせえ」

「うわー、せっかく喧嘩しそうなところを止めてあげたっていうのに。」

「「頼んで無いから。」」

「そこでハモるなっ!!」


…と、まあごく普通(?)の生活を俺達3人は過ごしている。