アイ・ドール


「舞――何を言ってるの――」


「この世界は終わるの――」


私の耳元で舞が囁く――。


囁き声に絡みながら、痛覚という反応に「統一」されてゆく私の全て――。


楽しむ様に背中に指を這わせ、研ぎ澄まされた刃先を私の「奥」に侵入させる舞――。


「うぐっ――――」


循環ルートを外れ、体外に流出する血液――。


白い大理石を、紅く染めてゆく――。




「痛いよ――舞――」


「あぁ夢子ちゃん、可愛いわ――」


背後で悦に入る舞の蕩ける声――。


「どうして――――こんな事――」


「だって夢子ちゃん、受け入れたじゃない――――愛を――」


「愛――――」


「葵と流花はどうだった――」


「舞――あなた、まさか――」


「別に葵と流花に限った事じゃないのよ――夢子ちゃんは私の誘いに、ここに来た時点でヴィーラヴの愛を無意識に受け入れてしまったの――」


「いいでしょ、ヴィーラヴは――いとおしく、純粋で、透明で、人間よりも、人間らしい――」


「い、言ってる意味がわからないわ――」


私「無理解」に苛ついた舞が、私の「奥」へと更に想いを突き刺す――。