「おはよう――夢子ちゃん――」
繊細で上質な生地で構成されたベビードール姿の舞が、ふんわりと笑い、言った――。
射し込む朝日に、パールホワイトの糸で紡がれた織り目が「反応」し、舞の躰を煌めかせる――。
「おはよう――舞――」
私達は並び、しばらく何も語らず極上の輝きを浴びた――。
「お腹、空かない――」
「うん、少し――」
「何か作る――」
「じゃあ、おにぎり――」
余計な「装飾」が施された言葉などいらない――。
良質に醸造された空気の流れを妨げない「会話」が心地好い――。
人間として、女としての「格」が、くすんだ色を棄て、私を鮮やかな色彩にコーティングしてゆく――。
酔いしれる心と魂――。
「具は――――」
私はただ「満ちた」瞳で舞を見つめ、問いに答えなかった――。
舞は「うふっ」と意味深に口元を一瞬緩め、遠く離れたキッチンへ歩を進めた――。
ずっとこのままヴィーラヴと舞といたい――。
彼女達の無垢で透明な趣と魂で私は癒され、浄化された――。
舞も同じだったのだろうか――。
引き籠りという、私とは「時限」の違う負の環境から「光」を見いだし、脱出した舞――。



