私には「不相応」な住居をくまなく案内され「疲れた」私の心が紡いだ言葉が「帰る」だった――。
それでも舞や彼女達は怯まず「既に着替えも用意しているし、取材中は常に私達と一緒よ――」と舞は食い下がり、ヴィーラヴの瞳もそれを望む――。
「わ、わかったわ舞――お世話になります――」
この後の円滑な取材の為にも、私に選択肢はなかった――。
喜びの声に包まれたリビングルームは、私の歓迎会の様相を呈し、デリバリーや万希子さんらの手料理が並ぶ「宴」が深夜まで続いた――。
2日目、3日目――私は貪る様にヴィーラヴに、舞に迫った――。
私の「必死」な姿に彼女達は、決して口外する事のない秘密を幾つか披露した――。
アリスが舞によって万引き常習から立ち直った事実――。
『えっ、そんな事があったの――』
驚愕するモカとモコ――。
どうやらメンバーにも今まで秘密にしていたらしい――。
「いやぁ、若気の至りってヤツですなぁ――」
屈託なく「照れる」アリスが舞に抱きつく――。
詩織が「こらっ、ダメだぞっ」とアリスの頭頂部に優しく拳を下ろす――。
「えへっ――」
小憎らしく笑うアリスを更に「咎める」メンバーはいない――もうこれこそがアリスなのだと共通認識がしっかりと形成されている――。



