「って言うか、これ以上アリス達の遊びに夢子さんもつき合っていられないよ――ねっ、夢子さん――」
幼い「子供」の悪戯に、調子を合わせる大人の対応――。
そう私を仕立て、気遣う詩織――。
「あなたが夢子さんですね――いつも舞さんからお話は聞いていました――」
万希子「さん」が詩織の横に並び、弾み気味な声と繊細な容姿で言った――。
彼女が何故「さん」づけで呼ばれているのか――私の中でずっと解けなかった疑問の「解」は、万希子さんを「感じる」事で一瞬に解けた――。
二人に続いて葵、流花、雪、キャロルアン、少し離れて新メンバー三人が社長室になだれ込む――。
菓南 綺萌
(かなん あやめ)
春冬院 すみれ
(しゅんとういん すみれ)
エルミラ―ヴァインツ―ゴールドマリー
伝説と評されるファーストライブツアー後に行われた、二期ヴィーラヴメンバー全国オーディションを勝ち抜けた三人――。
合格当時の年齢は、綺萌、すみれが共に12歳――。
ゴールドマリーに至っては、9歳という低年齢に「世界」は驚愕した――。
驚きから至る現在――彼女達もオリジナルメンバーに溶け込んだ――。



