なのに、私達はいつの日からか、空を見上げ、月を愛でる行為をやめてしまった――――。
太陽、月、他の惑星さえも私達は超越したのだと、傲慢になってしまい、空を眺めるという至極簡単な習慣さえも忘れる程に、魂の余裕を失い、遂に疲弊しきった偽人となり、同じ人間や他の生命そして、この星系や宇宙の営みの尊厳をも否定しようとさえしている――――。
この世界において人間は、厄介で生きる資格のない存在になってしまった――。
誰のせいでもない――――私達人間自身が「それ」を望み、遂行してきた――。
ならば、どう責任は果たすべきなのか――――魂を蝕まれたままに、己の欲を満たす為に「発展と進化」なる偽語を都合良く用い、更に暴走してゆくのか――――。
それとも――――
立ち止まり、空を見上げ、深く息を吸い今一度、人間とはどうあるべきなのかを自身に問うべきか――――。
できるのか――――。
私達に――。
本当に問い直せるのか――――。
我々に――――。
どうなのか――――。
私は、自問する――――。



