「はぁ――――」
幸い、放出されたため息は、隣の礼子さんも聞き取れない程の小さなものだった――――しかし、私にとっては「落胆」と「絶望」そして「やっぱり」という想いが混在する複雑なものであり、「二人」が喜ぶ類いのものではない――――。
「どう――――設定としては舞のヴィーラヴの妹分と、メールの相手は言っているのだけれど――」
「いいですね――――」
その後、礼子さんとの問答が続いたが、内容はうろ覚えで不確か――――しばらく第5世代を見据えていた礼子さんは、歩を進め、食い入る様に人形達の出来栄えを確かめる――時折、笑顔を滲ませながら――――。
「んで、どうなのぉ舞ちゃん――――妹分を見ての御感想は――――」
完成度に揺らぎのない自信が、文字から伺える――――。
私も、ミネルヴァに応えなければならない――――主導権、欧米仕様、純国産――そんな猥雑な側面は排除し、感じたままを、私の素直な気持ちをミネルヴァに送った――。
「礼子さんも喜んでいるし、それは私も嬉しいわ――」
「でも――――」
「まあまあね――――」



