それとも、主導権争いを演じる事なく、呆気なくミネルヴァのシミュレーションが終わり、願いが「叶い」、私達は死んでゆくのか――――。
いや、そもそもそんな争い事が起こりつつあるのか――――全ては「しっくりこない」彼女達にささやかな違和感を覚えている私の身勝手な妄想に過ぎないのでは――――。
彼女達は、より人間で美しい――それは否定しない――――が、しかし、心が踊らない――。
魂の琴線に触れない――――。
その存在は容認するけれど、「愛する」領域まで到達し得ない――――そう私自身が導き出した答え――――。
「何だか、冴えない表情ねぇ――何処か不満――――」
自然と思い詰めてゆく私の想いを見かね、或いは絶ち切る様な、やや冷気を帯びた礼子さんの声が私に浴びせられた――。
「不満なんてありません――可愛くて、美しくて――――けれど、私のヴィーラヴには敵いませんね――――」
強がりを言った――現状で精一杯の――――。
「ふふふっ――――でしょうね――」
わかっている礼子さんは、自嘲気味に笑い、じっと彼女達を見据えた――。



