すると、モコとモカが、お団子ヘアを卒業した感想を、『どうマイマイっ、似合ってる――』と、精度を増したシンクロニティで問いかける――。
「いいじゃない――大人っぽくなったわね――」
抱き締めたい衝動を抑え、冷静に振る舞う――。
『やったぁ――――』
「よしっ、今夜は万希子さんの快気祝いも兼ねてパーティーを開催します――――皆、好きなものどんどんデリバリーしていいよ。今回だけ特別に私が許す――――」
各種、デリバリー業者のメニューを掲げた詩織の高揚した声が響く――――。
「おっ、リーダー太っ腹ぁ――――」
流花が言うと同時に詩織に群がるアイドール達――――きっと、それぞれのスマートフォンのアプリからオーダーする方が簡単な筈だ――しかし、詩織がそうしなかったのは、皆でわいわいとオーダーする過程で形成されるヴィーラヴとしての一体感、或いは純度をより高めようとしているのではないかと私には見える――。
「んじゃ、お先に――」
アリスが、「遺物」になりかけている固定回線電話の子機を取る――――手慣れた動作で子機を操り応答を待つアリス――。



