他のメンバーの関連商品、これまでに発売されたシングル、アルバムが、万希子さんの相乗効果によってセールスが復活しているのを鑑みると――――その確信はより、深まってゆく――――。
ネット世界においても、万希子さんの容体を心配する書き込みや、会見で涙を流すヴィーラヴの姿に、グループの絆を感じ、感動しました――――などという文面が踊っている――――。
この素直な気持ちを、自らに向けたならば、こんなにまで偽人に魂を喰い尽くされ、結果、荒廃した世界にはならなかった筈なのに――――やはり、我々は消えるべきなのだろう――――。
これ以上、この世界にしがみついて、我々は何をしたいのか――何を残せるというのだろう――――。
役員フロアの広大な窓から眺める、深紅に染まった太陽に私はそう問いかけた――――答えが返ってくる事などないとわかっていながら、何処か意味深に沈み始める、この銀河系の源を私は眺め続けた――――。
やがて現れる、月が支配する世界に変わってゆくまで――――。
技術の進化とは、アイドールの為に存在する言葉なのか――――。



