「はぁあっ――ワタシがどれだけ苦労して曲作ってんだと思ってんだよっ――どっかの誰かさん達みたいに、プロデューサーが適当に作った曲を、適当に歌い踊ってるアイドルさんとは次元が違うっつうの――」
私を睨みつけた――。
「――――」
何も言わない私を今度は、小馬鹿にした目と表情で、何か言ってみろよと挑発する。
私はただ、シフォンに呆れ、哀れんでいた――同時に、シフォンを喰い尽くされる前に何とか救いたいとも考えていた――――全てを喰い尽くされる。それは、「死」に他ならない――――。
シフォンの心を、魂を救い、解放すべく私は鏡の中の醜いシフォンに私の本性を全て開放した――。
「そうね――シフォンさんの言う通りかもしれないわね。悩んで、血の滲む様な努力で楽曲を創造するあなたの苦労、私達にはわからなかったのかもしれない――――そうして生み出された楽曲だから、あなたの歌声と、奏でられた旋律は、皆を救い、希望を与えていたのね――」
「当然だろっ――」
再び口紅で遊び、にやりとシフォンが笑う――。
「でも――――」
「本当にそうかしらねぇ――――」



