アイ・ドール


 火照る躰、快楽を貪る意識、沸騰する血液――。


 彼女達は芸術作品だ――――以外にも詩織は肉感的で情緒的な躰を備え、適度に細く、しなやかな万希子さんと共に仄かな大人の色香を漂わせている。

 キャロルアンは、詩織と万希子さんの特徴を融合させた躰に、繊細な長い脚部が美しく、女ならば誰しもが羨む理想的な体形を披露する。

 少女から、少し背伸びした大人の躰に変貌する過程においての一瞬の虚ろいと煌めきを切り取り、健康的側面にベクトルが向かった雪と、可愛さ側に振られたモカとモコの躰。

 アリスは、そんな三人の特徴を全て装備し、ほんのりと幼女の怪しさ、無垢と狡賢さというスパイスを全身に纏い、年齢に似つかわしくない発育が施された躰つきで眠っている。

 そして、私を愛した流花と葵――引き締まった筋肉と女性特有の柔らかい肉体とのバランスが絶妙な流花。男が狂い、私でさえも弾力に優れた肌に浸り、永遠にむしゃぶりついていたい魅惑的な葵の躰。



 ヴィーラヴが、私のものになる――礼子さんでさえ、私達に介入しない。


 そう約束した――――。

 更に呼吸が乱れ、同時に何かを呟き始める――。