そうなった時――――私達は単に食われるだけになる。怯え、逃げ、捕まったら最後、捕食者の欲のままに食いちぎられ、残り物をハイエナや鳥に突かれ、命を終える――。
管理され、殺される。
食いちぎられ、捨てられる。
どちらを選択するか――――。
嫌――どっちも嫌だ――――体が震え、小刻みに首を横に振る――。
そう――トレーの上で切り身の状態やビニールに包まれて海を泳ぎ、地を走り、地中に根を生やしているのではない――――それぞれの形、思考で彼らは生きている。
我々は、彼らの尊い犠牲によって、命を存続させ、次世代へと種を繋いでいる――――。
軽んじてはいないだろうか――命を。
気が滅入るから、いつもいつも考え、思う必要もないけれど――礼子さんが私を慰める。
「でも、私達は尊さを忘れ、食の快楽に浸り過ぎたのね――――」
礼子さんの言う通りなのかもしれない――――命を弄び、暴走した。
命を頂いているのに――――。
「この世界で生きてゆく資格なんて人間にはないんじゃない、マイマイ――」
詩織の瞳が私を睨む――――。



