「どうかしたの舞さん、少し顔が赤いわよ――」
私の中で蠢き始めた息吹きを読み取り、その理由をわかっているかの様な眼と声で礼子さんは私に尋ねた。
「ちょっと、暑くて――」
そう誤魔化しても礼子さんには悟られているだろう――――しかし、素直に認めたくなくて、心の疼きから放出される熱を、この空間の暑さのせいにして取り繕う――実際には少しひんやりした空間なのだけれど――――。
「そう――――」
短く言い捨てた。
「心が枯れ、魂の劣化が起こっているという礼子さんの想いは何となく私もわかります――――ある意味、私も枯れていた時期があって礼子さんに、ヴィーラヴの皆に出逢って潤いを与えてもらい、嬉しく、感謝もしています――――それでも何故彼女達が創られたのか――――ヴィーラヴは人間ではない――――そもそも、生きる事に飽きた――なんて礼子さんが言い出して私、信じられなくて――正直、今も混乱してます――」
縋る眼で礼子さんを見つめた。
「舞さんに納得してもらう為に、もう少し私の話しにつき合ってもらうわよ――」
強い意志が込められた瞳で私を見て言った――。



