アイ・ドール


 疑う余地など、ない。


 彼女達は生きていて、生まれ替わり、これからも存在し続ける――。



 ならば、どうして――。


 何故、礼子さんは彼女達を創り出したのか――私を騙し、殺意の蕾も、愛という言葉で覆い包み、思考を誘導して、人間ではない彼女達をいとおしく想う感情が芽生え始めた私やヴィーラヴに一体何をさせたいのか――――騙し、騙されたなどとこれ以上問答し合っても事の本質は見える筈もない――――思い切って聞いた――。



「礼子さん、彼女達が人間ではない事は、その、わかりました――では、どうしてこんなロボットを造ったのですか――」

「舞さんっ、ロボットではないわ――そんな呼び方はやめて頂戴――」


 怒りの眼差しで私を睨み、激しく声を荒げた。


 今まで一度も見せた事のない礼子さんの表情に驚き、反射的に席を立ち半歩、後退りした――。



「大きな声を出してごめんなさい――」


 図らずも感情を顕にしてしまい、声を荒げた事を反省する様に額に手をやり、ゆっくりと首を振り、礼子さんは自分を諫める。



「わ、私の方こそロボットだなんて思わず――――すいません――」