アイ・ドール


「アリスがいいって言ってんだから――アイドルを抱けるんだよ――」


 指を躰の線に沿って這わせ、デニムスカートをめくる。



「さぁ、早くぅ――店長さんでもいいんだよ。奥さんとはもうしてないんでしょ――だったらアリスを抱きなよ。娘さんより若くてピッチピチだよ――」


 卑猥にオーバーニーソックスに包まれた足を動かし、ねだるアリス――しかし、二人から反応がない――。



「あれぇ――アリスみたいなツンなロリは趣味じゃないのかなぁ――」






「そう――アリスじゃ駄目なんだ。だったら、もっと大人の女が好みなのかなぁ――」


 二人の性欲を誘う様に、怪しい目線をゆっくりと私へ向けるアリス。





「ごくり――」



 二人の息を呑む音が響く――。


「そう――――」


 少し残念そうな表情でアリスは上半身を起こすと、再び怪しく私を見た。




 まさか、私が――。




「はあぁぁぁいっ――サービスタイム終了おぉぉぉっ――」


「続いてぇ、サプライズタァァァァイムッ――」



 すくっと立ち上がり、ふざけた口調で言いながら入口でにやけるアリス――――。