特に理由はないけど、ちょっと友達と距離を置きたくなることがある。


そんな日は決まって屋上に来ていた。


「しあわせー‥」


メロンパンを頬張りながらあたしは呟く。


雲ひとつない綺麗な蒼い空に、陽の暖かさ、グラウンドから聞こえる生徒の笑い声、


全てが心地よい。