教育実習の最終日の朝、隼人くんからメールがあった。
≪今日、最終日。俺の部屋で待ってて≫
隼人くんの「会いたい」って言葉に甘えたけれど、あの日もらった隼人くんの部屋のカギを使うことは1度もなかった。
それは、お守りみたいに大事に大事に持っていた。
それを使って部屋で待ってるのが一番たくさん隼人くんに会える方法だとわかってたけど、それはどうしてもできなかった。
なんだか私にはもったいない気がして、もっともっと先にとっておきたかった。
やっぱり、まだ少し臆病だった。
≪今日、最終日。俺の部屋で待ってて≫
隼人くんの「会いたい」って言葉に甘えたけれど、あの日もらった隼人くんの部屋のカギを使うことは1度もなかった。
それは、お守りみたいに大事に大事に持っていた。
それを使って部屋で待ってるのが一番たくさん隼人くんに会える方法だとわかってたけど、それはどうしてもできなかった。
なんだか私にはもったいない気がして、もっともっと先にとっておきたかった。
やっぱり、まだ少し臆病だった。

