恋ってよんでもいいですか?

さくらさんの視線がユウトくんに向けられその方へ手が伸ばされる。


私の視線もつられてユウトくんとさくらさんへ向かう。


抱きあげられたユウトくんは眠たそうに身体をさくらさんの胸に埋めた。


思わずこぼれる笑み。


ここにいる誰もが柔らかい顔をしてユウトくんを見つめる。


隼人くんも。


うらやましいと思った。


そこにある幸せが。



隼人くんと居るだけで幸せ。


そう思っていたけれど、隼人くんはそれだけじゃあ足りないんだ。


隼人くんはそれ以上の幸せを欲しているんだ。


隼人くんを幸せにしたい。



私は隼人くんと家族になりたい、と心の底から思った。