左手薬指にはめられたキラキラ光る指輪はシンプルなデザインで大きな一粒ダイヤモンド。
結婚の約束の証
私は隼人くんの腕の中でそれを愛しくそっと撫で続けた。
隼人くんがどんな気持ちでこの指輪を買ってくれたのか…考えるだけで胸が熱くなる。
「そんなに撫でても何も出てこないよ」
笑いを含んだ掠れた囁き声が私の耳元で響いた。
そして私の手をその指輪ごと握りしめる。
「起しちゃった?」
隼人くんの手にもう片方の手を重ね尋ねる。
「ん。夢見た」
「夢?」
「ん。俺とわこちゃんの結婚式の夢。皆笑ってた。
俺もわこちゃんも。春樹もさくらも」
「ホント?」
結婚の約束の証
私は隼人くんの腕の中でそれを愛しくそっと撫で続けた。
隼人くんがどんな気持ちでこの指輪を買ってくれたのか…考えるだけで胸が熱くなる。
「そんなに撫でても何も出てこないよ」
笑いを含んだ掠れた囁き声が私の耳元で響いた。
そして私の手をその指輪ごと握りしめる。
「起しちゃった?」
隼人くんの手にもう片方の手を重ね尋ねる。
「ん。夢見た」
「夢?」
「ん。俺とわこちゃんの結婚式の夢。皆笑ってた。
俺もわこちゃんも。春樹もさくらも」
「ホント?」

