恋ってよんでもいいですか?

声も出ないくらい


息もできないくらい


抱きしめられる。


何が何だかわからないけれど、そうされることは嬉しくて。


隼人くんが怒ってない、ってことで。


それがわかって安心したってこともあって私は隼人くんの腰に両手を回した。


それは普段抱きしめられた時と何にも変わらないいつもの私の動作


だけど、隼人くんはいつもとは違った。


スッと緩んだ隼人の腕が腰に回した私の左腕を掴んで隙間ができた2人の胸の間で私の左手を握りしめた。


「え?」


隼人くんを見上げ、思わず漏れた声に隼人くんの瞳が揺れた。