恋ってよんでもいいですか?

1人取り残された私は、もはやどうする術もない。


これ以上、私の我儘を通すわけにはいかない。


隼人くんの言うように、今は大人しくベッドに入った方がいいのかも。


不安で怖くて…そんな感情の限界も感じてて


眠れない心境は変わらない。


でも隼人くんが同じ空間に居ることは昨夜より遥かに安心する。


だから、もしかしたら少しは眠れるかも…


そう自分に言い聞かせて隼人くんの部屋の扉の前に立った。


そして扉越しに隼人くんに呼びかけた。


「隼人くん、ゴメンネ。私、我儘過ぎたよね。夜、話ししよ…」


“ガチャリ”


言い終わらないうちに隼人くんの部屋の扉が開いた。





見上げた瞬間


私は隼人くんに少し乱暴に抱きよせられて


ギュッと抱きしめられた。


苦しいくらいに


ギュッと。