恋ってよんでもいいですか?

少しの静寂の後、


ガタンと椅子を揺らし、立ちあがった隼人くんが深呼吸をした。


そして


「…わこちゃん…ちょっと待ってて」


そう言って、隼人くんは自分の部屋に行ってしまった。


一言声はかけられたものの突然席を外されたことに、激しく不安が募る。


隼人くんの怒ったところなんか見たことがないけど


徹夜明け、ましてこれからまだ仕事を続ける隼人くんに向かっての身勝手な私の我儘は度が過ぎてるから怒ってても仕方ない。


1人きりになって私への怒りを鎮めようとしているのかもしれない、って思った。