恋ってよんでもいいですか?

「イヤ」


小さく声が震えた。


「え?」


隼人くんは私のそれが聞こえなかったのか首を傾げた。


私は隼人くんの瞳に真っ直ぐ向きあった。


「イヤ…このままじゃ眠れないよ。不安で眠れないよ。

今、ちゃんと話したい。私、春樹くんと会うから。お願い…」


だんだんと小さくなる声が自分でもわかった。


それにつれて私の顔もだんだんと俯いてしまう。


隼人くんが仕事で疲れているのはわかってる。


あと少し仕事したい、っていうのに申し訳ない、って思う。



だけど


私はこのことに関して考えることはもう限界がきてて。


我儘すぎる、って思うお願いをして唇を噛んだ。