恋ってよんでもいいですか?

「隼人くん!」



早朝だなんてことも


チラホラだけど人がいる、ってことも構わず私は思いっきり叫んでいた。


「隼人くん!」


それも1度じゃなくて2度も。


マンションのエントランス


真っ直ぐに前から歩いてくる隼人くんは私の1度目の声が届いた途端、驚いたように一瞬立ち止まった。


そして2度目に叫んだ時には私の方に駆け出していた。




2人の距離はすぐになくなった。



私は何の躊躇いもなく隼人くんの胸に飛び込んで、ギュッとスーツの身頃を掴んだ。