真っ直ぐに私を見つめる目に


私は吸いこまれそうになる。


隼人くん。


隼人くんがふいに固まる私から視線を逸らす。


「今日はもう遅いから、泊まってって…


俺、飲んでるし、送っていけねーから」


そう言いながら立ち上がる。


そうだ。ここ隼人くんの部屋なんだ。


隼人くんの禁煙宣言に驚き、隼人くんの顔に魅入ってしまった私は、今の自分の状況をすっかり忘れていた。