「俺は本城隼人。大学3年。21歳。隼人でいいから。」


「隼人…くん?」


「や、隼人でいいって」


フッと笑いながら私に水を差し出し、自分はポケットからタバコを取り出した。


差し出された水よりも…タバコに目がいく。


さっきの居酒屋は麗ちゃんが禁煙命令をだしてくれたから、平気だったんだ。


「吸いたいの?」


とんでもない!ぶんぶんと首を横に振る。


私はタバコの煙が苦手で、匂いももちろん、煙を吸い込むと苦しくなる。