「わこちゃん、なんでこんなに飲んだんだよ?」


重い目を開けると、見たことがある顔ではあった。


ついさっき。


「えっと~誰だっけ~?」


「覚えてねーんだな。


まぁ…当たり前か。


最初っからグイグイ飲んでたもんなぁ」


あきれたような顔で笑いながら、目の前の男の人は、さっき聞いたような…気がする自己紹介を始めた。