「俺はさ、多分まだ好きなんだと思う」


皐のこと忘れられない…、キーホルダーを見つめてそう言った。




「あたしはね、中学の時……――」

言いづらいことを話してくれた佐倉に、あたしの話もしなきゃ。
って思ったんだ



話続けるあたしに、ただ耳を傾けてくれた




「……ってこと。」



「そっか。話してくれてありがとう」


昨日さ、と空を見ながら言う彼


「ずっと気になってたから、嬉しかった。言いにくかった事なんだろ?」








スッと心が軽くなる気がした……








「俺たち、悲しい恋愛してきたんだな。」


「…そ、うですね」