憂鬱なる王子に愛を捧ぐ


「……そりゃどーもっ」

都合よく丸め込まれて、あたしはコンビニへと使いに出されることになってしまった(……大体、普段もこんな感じだけど…)

砂にまみれた斜面をのぼる。
不満に口を尖らせながら、ちらりと後ろを振り返れば、上機嫌に口角を上げた尚が手を振った。

―……うう、格好だけは良い。

深い深い溜息をつきながら、蜃気楼に揺れる一本道をとぼとぼと歩き始めた。