憂鬱なる王子に愛を捧ぐ



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「チケット拝見しまーす!」

連日徹夜で準備した甲斐あって、なんとか準備も間に合った。

誠夏祭は大盛況だ。
あたし達は、入場手配や会場警備、それぞれの仕事について働き詰めだ。
原さんをはじめとする花火師の人達も無事に会場へと到着し、あとは夕方の打上げに向けて段取りを最終確認するだけとなっていた。

ちなみに、わざわざ挨拶をしにきてくれた原さんの娘の香夏子さんが、びっくりするくらいに美人(全然似てない!)だったのは、今日一番の驚きだ。