憂鬱なる王子に愛を捧ぐ


「うわぁ、花火手配と当日の現場整備も俺達かァ」

「っげ!まじで!」

自分の資料を確認して、思わず声を上げる。
花火をゆっくり見られずに、裏であくせく働かなければならない、メンバー内で一番倦厭されている役割だ。

「まあ、頑張ってくれ。今年の夏で俺達も引退だからな。次の代の幹事はまさにお前達がメンバーの中心になっていくと思ってる。安心させてくれよ」

そんな更夜先輩の言葉にハッとした。
9月を最後に、毎年QSでは幹部交代式が行われる。委員を引っ張っていく幹部としての役割は大学3年生の先輩達からあたし達へと引き継がれるのだ。

いつまでも甘えたまんまじゃいられない。