憂鬱なる王子に愛を捧ぐ


頭脳明晰な尚は、おそらくその後のこともすべて想定しある程度対処方法を考えていたはずなのに。

その計画を崩したのは、あたしだ。

昨日、ホームで。
純子の挑発にまんまと乗ってしまったあたしの。

急に黙り込んだあたしを、隣で千秋が心配してあれこれ話しかけてきたが、結局あたしは千秋と別れるまで上の空だった。